The Internetが一般にはやる前、今から20年近く前だろうか。
X25プロトコルを無線で使用し、転送型電子掲示板システムがそこそこはやりだした頃の話。
かなりのタイムラグはあったが、今のインターネットとほぼ同じ原理で動いていた巨大?なシステムだった。(今も細々とやっている人はいると思う)
そんななか、文字だけで意見交換することの危うさについて、警鐘を鳴らした方がいた。
「コンテキストの共有」
※このキーワードを見て、ピンと来た方は、そうとうのインターネット通(というか草分けの時期を知っている)人とお見受けする。
例を挙げると、色
みなさん、信号の色について説明することができるでしょうか?
日本語的に言えば、青、黄、赤の3色だ。それぞれの意味も理解していると思う。
一般的な答えとして
青は進め、黄色は注意、赤は止まれ。
で及第点な答えとなる。
※法律的とか細かいことは抜きにしてね
これは、今、「信号」「色」「意味」という話題に対して、書き手と読み手の意識が一致しているからに他ならない。これを「コンテキストの共有」というのだそうだ。
色覚異常の人でも、青・黄・赤を判別できない重度な人はそうそう居ないそうだ。
デザイナーや印刷関連に就職するとき、厳密な色覚検査をして、色覚異常と気がつく人が多いと聞く。
さて、この信号色、外国というか万国での表記はどうなっているだろうか。
G・Y・R
なのである。
(よく、システムオールグリーンって言ってますよね)
そう、青ではなく緑。で、信号をまじまじと見て欲しい。確かに緑ですよね。
日本語では、緑のことを青※と表現することがあり、赤に対する対義語として青が使われているので、信号の色を「青」「黄」「赤」としているらしい。
国民の大多数が、それで問題ないと思っているので、「青信号」でも通じるわけだ。
※青々と茂った木々という表現など
なので、文字で意見交換する場合は、まず、使用する言葉、議論する内容について、お互いの認識が合っていることを確認しあう、その上で議論なり、話し合いをしていかないと、いつまでたっても平行線のままだし、無駄な時間を費やし続けてしまうのである。
これが、目の前で話し合っている場合は、その都度、コンテキストの共有を図ることが出来る・・・かもしれない。
が、信号の色を「緑」と認識している人に、「青」と言っても通じないのだし、これはどちらかが折れるしかない。
※法令では「青」と規定してるので、日本では「青」に折れてもらうしかないでしょう
前述した事柄は、既にある物事の定義に関することで゜、解決策としては、「今の議論ではどちらかに決めてそれに従おう」、なのでそれほど問題にならない。
問題は、まったく意識に無いとか、経験が無いので、いくら説明しても分からないこと。
たとえば、結婚、出産、育児。
いざなぎ景気、神風景気、円高不景気、バブル景気、※不景気が少ない(笑)
教育によって、疑似体験はできるのかもしれないが、実際に体験していないと、真実味は薄れるだろしうし、熱く語ろうにしても、実際に経験した人には、よほどのことが無いと伝わらないものだ。
※無条件に伝えられるのは教祖ですね(笑)、もしくは打算があって「ウンウン」とうなずいているだけかもしれない
人それぞれ生きてきた境遇が違うし、年齢の多寡によって経験値が比例するかというとそうでもない。
お互いの経験を認めつつ、経験というコンテキストの共有がうまくできれば、今後の人生、とても幸せになるのではないかと思う。
自分が体験してきた経験だけで物事を判断するのは、ある意味、自己完結、他人に責任を負わせないということで、とても潔ぎよいと思う。
でも、(他人に責任を負わせることはないが)他人の意見を参考にして、判断するってことも、事業を広げる上で、とても大事なことではないかなぁと、この歳になってようやく思えてきた。